宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

今年の夏、80歳の母が脱水症で入院し点滴治療を受けました。普段からどのくらいの水分と塩分を摂取したらいいのでしょうか? (56歳、女性)
 

A.

夏の脱水症の原因として、気温の上昇、エアコンや扇風機での温度調節ができない、食事と飲水量が少ない、喉の渇きを感じにくいなどが挙げられます。体重の約%を占める水分は栄養素の消化・吸収・運搬・代謝・老廃物の排出および体温調節など生命維持に重要な役割を担っています。この体液は増えすぎても減りすぎても生命維持に悪影響を及ぼすためバランスの維持が大切です。安静時に失う水分は尿や便に含まれる水分と不感蒸泄(皮膚や呼気から失われる水分の蒸発)が主なものです。これを補うにはしっかりと食事をして、喉が渇いていなくても少量ずつ(コップ1杯 100~200㎖)1時間おきに意識して飲むことをお勧めします。
エアコンの効いた30℃を超えない室内環境でゆっくりと過ごす場合、一日1200~1500㎖の水分摂取が必要です。1日3度の食事には合計7.0g前後の塩が含まれており、食事が十分摂れているなら塩分をそれ以上過剰に摂る必要はありません。麦茶などカフェインや糖分の入っていない飲み慣れた飲料で美味しく水分補給をしましょう。
高温多湿な室内で過ごしたり、買い物などの外出、庭の草むしりや雑巾がけなど労力を要する仕事をする場合は発汗、不感蒸泄ともに増え、水分と一緒にミネラル分も奪われます。15分から20分おきに150~250㎖の水分摂取をお勧めします。この時はスポーツドリンクや経口補水液を選ぶと、失われたミネラルとエネルギーを同時に補充することができます。
のどの渇きを感じる前にこまめに水分を摂る習慣をつけるといいですね。

(2026年9月5日 サンデー宇部・山陽小野田掲載)

サンポプラ病院院長
南園 宗子先生
サンポプラ病院南園先生

■プロフィル

平成6年 山口大学医学部卒業 日本腎臓学会専門医 日本透析医学会専門医 日本内科学会認定医 日本医師会認定産業医(所属学会:日本腎臓学会、日本透析学会、日本内科学会、日本糖尿病学会)

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