宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

先日の検査で尿酸値が高いと指摘されました。尿酸値が高いとなぜいけないのですか?どうすれば正常になるのでしょうか?(52歳、男性)

A.

尿酸は、体のエネルギー代謝や遺伝子が分解された核酸プリン体の最終代謝物質で、人はその分解酵素を持っておらず体内で処理できません。十分は水分をとり、尿として腎臓から排泄されるのみです。従って、尿酸の産生増加や排泄の低下は血中の尿酸値を高め、高尿酸血症の状態となります。直接には、①関節内や皮下に結晶が沈着して痛風発作や痛風結節を生じたり、②腎臓を障害して痛風腎となり透析の必要な腎不全になったり、③腎臓や尿管で尿路結石症を起こします。腎臓の障害(機能低下)は気が付かないうちに進みます。また、高尿酸血症は、高血圧や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病や慢性腎臓病(CKD)と合併しやすく、メタボリックシンドロームと同様に代謝の異常であり、動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳血管障害のリスクを高めます。尿酸は食事の影響も受けますが、食事摂取からの核酸プリン体は全体の2割に過ぎません。
理想的には尿酸値は6.0㎎/dl以下が目標で、酸性過剰か排泄低下かその原因や尿酸値の高さによっても治療や対応が異なりますから、受診して検査される事をお勧めします。

(2026年6月27日 サンデー宇部・山陽小野田掲載)

いそやま泌尿器科クリニック院長
磯山 理一郎先生
いそやま泌尿器科クリニック 磯山先生

■プロフィル

昭和56年:熊本大学医学部卒業 山口大学医学部講師(泌尿器科)
平成2~12年:宇部(旧興産)中央病院(泌尿器科部長)
医学博士 日本泌尿器科学会専門医 日本透析医学会元専門医

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