宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

健診で血尿を指摘され、再検査・精査を指示されました。何とも無いのですが、どうしたらよいですか?(43歳、女性)

A.

血尿には、①試験紙で診る「潜血尿」と、②顕微鏡で見る「顕微鏡的血尿」から、③肉眼でも尿が赤く見える「肉眼的血尿」まで種々あります。正常では尿に血液は認めません。自覚症状が無くとも血尿の原因は検査が櫃よです。なぜなら、膀胱炎や腎炎などの炎症、腎臓や膀胱の下垂、尿路の奇形や結石、腎嚢胞などの良性疾患の場合もありますが、重要なのは、腎臓、腎盂、尿管、膀胱、前立腺(男性のみ)、尿道などには悪性腫瘍(癌)ができることがしばしばあります。これらは初めの内は痛みなどの症状は出ず、血尿から見つかることが多いのです。血尿も初めの内は出たり出なかったりしますから、続けて出ずに止まったからといって安心はできません。検査をしてもすぐには原因がはっきりせず、何でもないような場合でも定期的に経過は診ます。癌があっても小さいと一回の検査では見つからない事もあるからです。何事も先手必勝、早期発見・早期治療が大切です。血尿を指摘されたり一回でもあれば、そのたびに念の為の検査をお勧めします。

(2026年4月11日 サンデー宇部・山陽小野田掲載)

いそやま泌尿器科クリニック院長
磯山 理一郎先生
いそやま泌尿器科クリニック 磯山先生

■プロフィル

昭和56年:熊本大学医学部卒業 山口大学医学部講師(泌尿器科)
平成2~12年:宇部(旧興産)中央病院(泌尿器科部長)
医学博士 日本泌尿器科学会専門医 日本透析医学会元専門医

過去の相談