宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

自宅を洗浄式トイレに変えてから、膀胱炎になり易くなった気がしますが、そういう事があるのでしょうか?教えてください。(34歳女性)

A.

 膀胱炎は、最近が尿の出口の尿道口から侵入しておこる急性細菌性膀胱炎がほとんどです。その最近は大腸菌や腸球菌などの腸内細菌の場合が多いです。女性は尿道が短く尿同行が膣や肛門に近いために尿の出口から最近が侵入しやすく、膀胱炎になりやすい傾向にあります。一般に健康でも、外陰部が不潔だったり、水分摂取が不足したり、排尿を我慢したり、腰が冷えたり、下痢や便秘、生理の時には、細菌が尿道口から上ってきやすく膀胱炎になりやすい状態となっています。使い方にもよるのでしょうが、私個人の印象としては、洗浄し過ぎると肛門周囲や外陰部の細菌が洗った水と一緒になって前に移動しやすくなり、尿道口から侵入することは考えられると思います。洗浄式トイレは痔疾の方や下痢の時には重宝します。浅く腰掛けて、肛門を洗った水が前の尿道の方に来ない様にすると良いかもしれません。何か異常を感じて膀胱炎かな?と思ったら、早めに専門の泌尿器科の受診をお勧め致します。

(2017年5月10日 サンデーうべ掲載)

いそやま泌尿器科クリニック院長
磯山 理一郎先生
いそやま泌尿器科クリニック 磯山先生

■プロフィル

昭和56年:熊本大学医学部卒業 山口大学医学部講師(泌尿器科)
平成2~12年:宇部興産中央病院(泌尿器科部長)
医学博士 日本泌尿器科学会専門医 日本透析医学会専門医

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