宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

風邪で、市販のかぜ薬を飲んだら、尿が出にくくなり止まりそうになりました。やめたら徐々になんとか元に戻りましたが、どうしたものでしょうか?(75歳、男性)

A.

市販のいわゆるかぜ薬(総合感冒薬)は、膀胱の収縮力を低下させ尿が出にくくなる成分が含まれていることが多く、通常はあまり問題ありませんが、高齢男性や排尿障害のある方にはかなり強く影響が出ることがあります。極端な場合は、「急性尿閉」といって一滴も尿が出なくなり、病院でカテーテルを使って尿を出してもらう処置(導尿)が必要になる場合もあります。高齢男性は、膀胱の出口にある前立腺が肥大した前立腺肥大症や前立腺癌の方が多く、徐々に進行して自覚症状は乏しいのですが、隠れた排尿障害がベースにあり、それが薬で憎悪強調されるからです。
なお、かぜ薬以外にも咳止め、痒み止め、不整脈や胃薬の一部、睡眠改善薬、向精神薬なども膀胱の力を落とし排尿障害があるときには注意が必要です。また、脳梗塞や麻痺がある場合や、お酒の飲み過ぎ、女性でも頻尿や尿失禁の薬を飲んでいたり、寒い冬場に長時間座り続けていたり、下半身が冷えたりしても同じように尿が出にくくなりますので気を付けてください。前立腺には癌も多いです。一度専門の泌尿器科の受診をお勧め致します。

(2023年12月23日 サンデー宇部・山陽小野田掲載)

いそやま泌尿器科クリニック院長
磯山 理一郎先生
いそやま泌尿器科クリニック 磯山先生

■プロフィル

昭和56年:熊本大学医学部卒業 山口大学医学部講師(泌尿器科)
平成2~12年:宇部興産中央病院(泌尿器科部長)
医学博士 日本泌尿器科学会専門医 日本透析医学会専門医

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