宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

近年、腕時計で簡単に血糖測定ができるという技術が開発されていると聞きます。どのような状況でしょうか?

A.

血液を採取せずに血糖測定ができる技術が開発されようとしており、多くの糖尿病患者さんにとって期待の技術です。大企業を含む複数のグループが、開発に力を入れており、光学センサーを用いて皮膚から血糖値を測定する技術などが研究されています。従来の穿刺式に比べ、痛みやストレスがなく、手軽に測定できるという大きな利点があります。しかし、2024年3月現在、皮膚に傷をつけずに、皮膚を接触させるだけで測定できる医療機器は承認販売されていません。一方で、インターネット上には、腕時計型血糖測定器が販売されていますが、必ずしも正確な測定結果を提供できているとは限らず、誤った情報に基づいて治療判断を下すことは、糖尿病の悪化などの健康リスクを伴います。アメリカ食品医薬品局(FDA)は、これらの未承認機器について、「健康被害の恐れがある」として、強く警告しています。医療機器として承認された、正確で使いやすい腕時計型血糖測定器が開発されることを多くの人が待ち望んでいます。実現すれば、食事や運動の効果をリアルタイムで確認し、より効果的な健康作りが可能になるでしょう。

(2024年3月23日 サンデー宇部・山陽小野田掲載)

有好内科クリニック院長
有好 浩一先生
有好内科クリニック有好院長

■プロフィル

平成6年 山口大学医学部卒業 医学博士 山口大学附属病院病棟院長、併任講師を経て、平成25年有好内科クリニックを開院
日本血液学会専門医・指導医

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