宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

私も外反母趾で悩んできました。中学3年の娘の両足に外反母趾があるようです。どうすれば良いですか。(45歳、女性)

A.

 外反母趾は家族内での発生が58~84%と遺伝が高率に関与していると言われています。外反母趾の発症は幼少期にすでに始まっていて、思春期の体重が増加する時期に加速し、その後は特に20歳前後の女性において先細のハイヒールを履くことにより悪化します。また、40歳以降で筋肉や骨格の脆弱性を自覚する頃に再び増加します(診療ガイドライン2014より)。外反母趾では母趾の突出した関節部により炎症を繰り返し、前足底部に胼胝(たこ)ができて痛むことがあります。
 ハイヒールは必ず悪化しますので控えて下さい。足には縦のアーチと横のアーチがあります。アーチを保持する筋肉が衰えるとアーチがつぶれて扁平足→開張足→外反母趾への進行します。縦と横のアーチを保持するために靴の中敷きを薦めています。また若年者や変形が経度である場合は、アーチを保持しながら足趾を開く筋肉を収縮させる自主トレを薦めています。

(2016年7月13日 サンデーうべ掲載)

かわかみクリニック院長
川上 不二夫先生
かわかみクリニック川上先生

■プロフィル

昭和57年:山口大学医学部卒業 岩国市医療センター、小郡第一総合病院勤務を経て平成16年宇部市野原でかわかみ整形外科・小児科クリニック開業。日本整形外科学会専門医、日本体育協会スポーツドクター

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