宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

40歳代の男性です。市内の高齢者施設で働いています。これまで3回、コロナワクチンの接種を施設に入所している高齢者が接種する時に合わせて接種してきました。しかし、4回目に関して、職員は接種の対象外となっており、不安を感じています。

A.

 同様の不安を抱えている医療従従事者、介護施設職員は沢山いると思います。4回目のコロナワクチン接種は感染すると症状が重くなりやすい人に対象を限る事になっています。具体的には60歳以上の人と18-59歳で基礎疾患がある人、他に医師が重篤化しやすいと認めた人達です。これは、日本より先に4回目接種を始めた海外で、60歳以上の人達には重症化を防ぐ効果を確認出来たけれども、60歳未満では、基礎疾患がある人を含めて、効果を示すデータが十分に得られなかったからです。そのため医療従事者、介護施設職員のうち、60歳以上の人や持病がある人は接種の対象になりますが、当てはまらない人は接種の対象外になります。しかし、病院や高齢者施設でクラスター感染が頻発するような状況になればワクチン接種を受ける事になる可能性もあり得ます。3回目の接種で得られた抗体は減少している事は間違いないので、感染対策をしっかり行いながら暫くは様子を見るしかないです。

(2022年6月11日 サンデー宇部・山陽小野田掲載)

金沢守クリニック院長
金沢 守先生
金沢守クリニック金沢先生

■プロフィル

平成2年:山口大学医学部卒業
山口大学医学部附属病院、宇部記念病院、阿知須同仁病院などを経て平成23年9月7日「金沢守クリニック」を開業

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