宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

新型コロナウイルスからこころの健康を守る方法を教えてください。(48歳、男性)

A.

 新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言を受けて、自宅待機、自粛生活が長く続いており、皆様も不安な日々をお過ごしと思います。連日朝から晩までコロナウイルスに関する報道がなされており、ウイルス感染に対する恐怖心や不安感、外出自粛・休業要請とそれに伴う日常生活や働き方や環境の激変などにより、感染していない人においてもメンタルヘルスへの悪影響が懸念されています。実際当院にも「コロナ不安」「コロナうつ」を訴えて、受診される方が増えています。
 「コロナ不安」「コロナうつ」の原因はストレスです。ストレスをためたまま生活をしているとうつ病発症のリスクが高まるとして、日本うつ病学会も精神的な健康を守るための「自己管理術」を提言しています。
 毎日、同じ時刻に起きる▽少なくとも2時間は窓際などで日光を浴びる▽決まった時間の日課を設定し、規則正しく過ごす▽電話などで人とコミュニケーションをとるーなどです。一方で、一日30分以上の昼寝は、夜間の深い睡眠を妨げるとして推奨していません。夜間の長時間のスマートフォン利用も睡眠に必要なホルモンを減らすため避けるべきとしています。
 先の見えない不安な日々ですが、心身ともに健康が維持されるよう、規則正しい生活をこころがけましょう。それでも気分の落ち込みや不安、不眠が続く場合は、心療内科にご相談ください。

(2020年5月15日 サンデーうべ・ワイド掲載)

わたなべクリニック院長
渡邊 俊介先生
わたなべクリニック渡邊先生

■プロフィル

平成19年 山口大学医学部卒業 日本精神神経学会専門医・指導医 日本うつ病学会員 日本児童青年精神医学会員

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