宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

最近、「オンライン診療」という言葉をテレビや新聞などで見聞きするようになりました。電話やスマートフォンを使って診察が受けられるようです。一応、スマートフォンは使っていますが、メールやSNSを子供に設定してもらって連絡に使っている程度です。ウイルス感染症が心配なので、外出の機会を減らしたいのですが、こんな私でもオンライン診療を受けることが出来るでしょうか?(60歳代、女性)

A.

新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴って注目されるようになりましたが、実際には2018年の4月から「ビデオ通話を用いた診察」に保険が適応されるようになっています。現在の新型コロナウイルス対策として、一時的に「顔の見えない電話」でも保険診療が認められました。初診からオンライン診療をすることも認められています。診療所によってはオンライン診療を行っていないところもあります。またオンラインで診察した結果、症状に応じて来院をお願いする、もしくは他の医療機関への受診をお勧めする場合があります。
また、初診からのオンライン診療はあくまで一時的な措置なので、現在の新型コロナウイルス感染症が収束に向かえば、元通り再診での「ビデオ通話を用いた」オンライン診療に限定される可能性があります。
さて、質問者の方は自信が無いようですが、私から見ると十分にスマートフォンを使いこなしているように思えます。自信を持って取り組んでみてください。
また電子機器を使うのが苦手な人や小さいお子さんの場合は、周囲の人の手助けで使いこなせると思います。
「私は苦手だから」と尻込みせずに、文明の利器をしっかり使って、この不透明な時代を一緒に生き抜いていきましょう。

(2020年6月12日 サンデーうべ・ワイド掲載)

波乗りクリニック院長
小早川 節先生
波乗りクリニック小早川先生

■プロフィル

平成10年 山口大学医学部卒業
日本プライマリ・ケア連合学会指導医・総合診療医
同大附属病院総合診療部を経て、平成26年5月 在宅療養支援診療所「波乗りクリニック」開設

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