宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

娘から最近テレビのボリュームが大きくなったといわれます。自分ではあまり気になりませんがどうしたらいいでしょうか?(82歳女性)

A.

中等度以上の難聴になっている可能性があります。難聴の原因には耳の穴から奥に続く外耳道に耳垢(みみあか)が詰まった単純なものから、中耳炎や突発性難聴をはじめ内耳障害による難聴や、加齢に伴い徐々に進行する加齢性難聴など原因によって様々で対処方法も異なります。まずその状態が治療可能な状態なのか、それとも病的ではないが補聴器装用などで対応するべきものなのか確認する必要があります。補聴器装用が必要になった場合、眼鏡と違ってつけてすぐに効果が出てフィットするものではありません。特に加齢に伴う場合は語音張力(言葉の聞き取り能力)が低下している事が多いため、補聴器をつけてもうるささばかり目立って不快に感じる方も多いと思われます。調整が不十分だと逆に難聴が悪化する事もあり、十分気をつけて使用する必要もあります。補聴器を装用して他人とかかわりコミュニケーションをとると認知症予防にもつながります。日常生活上不便を感じる場合は耳鼻咽喉科を受診し相談してみて下さい。

(2022年6月3日 サンデーうべ・ワイド掲載)

田原耳鼻咽喉科医院
田原 哲也先生
田原耳鼻咽喉科医院田原先生

■プロフィル

平成元年/山口大学医学部医学科卒業、平成6年/山口大学大学院医学研究科修了、医学博士/日本耳鼻咽喉科学会認定専門医/日本耳鼻咽喉科学会補聴器相談医

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