宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

60歳代の男性です。ファイザー社のコロナワクチンを2回接種し、2週間経過しました。コロナウイルスに対する抗体は獲得出来ていると思っています。日本ではこの先、ワクチンを2回接種した事でメリットは得られるのでしょうか。

A.

 ファイザー社のワクチンにしてもモデルナ社のワクチンにしても、2回の接種を受ければ、約2週間後にはコロナウイルスに感染するよりも遥かに高い抗体を獲得出来る事が証明されています。海外ではワクチンパスポートの発行に積極的な国もあります。しかし、日本では接種していない人達が不利益を被ってはならないとして、海外に渡航しなければならない方にのみワクチンパスポートを発行しています。又、デルタ株は従来株と違い感染力が高く、現在のワクチンでの感染予防効果は従来株に比べるとかなり低下するようです(従来株90%以上、デルタ株60%程度)。ワクチンはコロナ禍を収束させるための切り札である事は間違いないです。しかし、ワクチンを2回接種し、その後2週間経過しても、現在の感染対策は最低でも今年中は続けなければならないと考えたほうがよいでしょう。又、デルタ株への対策として、日本でも来年に3回目のワクチン接種も検討されています。

(2021年9月11日 サンデー宇部・山陽小野田掲載)

金沢守クリニック院長
金沢 守先生
金沢守クリニック金沢先生

■プロフィル

平成2年:山口大学医学部卒業
山口大学医学部附属病院、宇部記念病院、阿知須同仁病院などを経て平成23年9月7日「金沢守クリニック」を開業

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