宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

緑内障で治療中です。胃内視鏡の予定がありますが、検査の前の投薬で緑内障患者では使えない薬物があると伺いました。どうすれば良いでしょうか。(64歳、女性)

A.

 胃内視鏡検査の前投薬として鎮静剤(気持ちを落ち着かせる薬)や鎮痙剤(消化管の動きを抑える薬)が用いられることがあります。これらの薬物には「抗コリン作用」があり、眼球にも作用します。緑内障のうち、目の中の水(房水)の排出路が狭い「閉塞隅角緑内障」の方では抗コリン作用によって、房水が眼外に排出されなくなり眼圧が著しく上昇することがあります。特に重症な場合には、緊急の処置が必要な緑内障発作が生じることがありますので、これらの薬剤を使用すべきではありません。しかし、元々閉塞隅角緑内障の方でも、レーザー虹彩切開術などの治療を受けた方や、白内障手術後の方は抗コリン作用のある薬物を使っても問題ありません。
 内視鏡の前投薬などの抗コリン作用のある薬剤が使用できるかどうかは「隅角検査」という眼科で行う検査で知ることが出来ます。
 緑内障で内視鏡治療などの前投薬が予定されている方は眼科でご相談ください。

(2021年1月30日 サンデー宇部・山陽小野田掲載)

くまがい眼科院長
熊谷 直樹先生
くまがい眼科熊谷先生

■プロフィル

横浜市大医学部卒業、同大学院修了 医学博士
横浜市立大学医学部眼科講師、山口大学医学部眼科助教授を経て
平成19年くまがい眼科開院 日本眼科学会認定眼科専門医など

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