宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

老眼が始まり近くが見えにくくなりました。メガネは掛けたくありません。遠近両用コンタクトレンズの存在を最近知りましたが、どういうものでしょうか。コンタクトレンズの使用経験はありませんが大丈夫ですか?(45歳、女性)

A.

 遠近両用コンタクトレンズは一枚のレンズに遠くを見るための度数と近くを見るための度数が入っているものです。ソフトレンズとハードレンズがありますが乱視の強い方には遠近両用のソフトコンタクトレンズは適しません。コンタクトレンズの使用の経験のない方でも、練習をすれば装用することができます。
 レンズによって遠くだけでなく近くも見えやすくなります。遠近両用メガネとは異なり、コンタクトレンズでは視線を動かさずに遠くも近くも見ることができます。しかし子供の頃のように遠くも近くも自由自在にクッキリと見えるようになるわけではなく、「夜間の運転の際には光が広がったようで少し見えにくい」「とても小さな文字は読みにくい」などの症状が残ることもあります。このために装用にあたっては、「片目ずつの視力にこだわらず、両眼視で不自由がなければ良い」「夜の運転で見えにくい場合には度の薄い眼鏡をかける」などの妥協が必要なこともあります。
 目に病気のある方などでは遠近両用コンタクトレンズが適さない場合もあります。老眼があり、なるべくメガネを掛けたくない方は眼科でご相談ください。

(2018年10月10日 サンデーうべ掲載)

くまがい眼科院長
熊谷 直樹先生
くまがい眼科熊谷先生

■プロフィル

横浜市大医学部卒業、同大学院修了 医学博士
横浜市立大学医学部眼科講師、山口大学医学部眼科助教授を経て
平成19年くまがい眼科開院 日本眼科学会認定眼科専門医など

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