宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

舌の横に粘膜のただれができてしみますが、何の病気でしょうか?(50歳、男性)

A.

 小さな腫瘍でまん中が白っぽくて周囲が赤くなっていれば、アフタ性口内炎が最も疑われます。やや大きめの病変で形や表面が不正な白色斑の場合は、前癌病変の白板症の可能性があります。他の白色病変としては、真菌感染(かびの一種)による口腔カンジダ症も考えられます。一旦治った口内炎が違う場所にすぐできたり、多発する場合は慢性再発性疾患であるベーチェット病のこともあり、他に合併している病変がないか検索する必要があります。喫煙者で舌側縁部に進行する硬い潰瘍病変がある場合や、欠けた歯や治療していない虫歯などにより慢性的に機械的な刺激を受けている状態では舌癌を考えないといけない場合もあります。痛みが続き病変が改善せず進行していく場合は、耳鼻咽喉科を受診し相談してみて下さい。

(2019年3月1日 サンデーワイド掲載)

田原耳鼻咽喉科医院
田原 哲也先生
田原耳鼻咽喉科医院田原先生

■プロフィル

平成元年/山口大学医学部医学科卒業、平成6年/山口大学大学院医学研究科修了、医学博士/日本耳鼻咽喉科学会認定専門医/日本耳鼻咽喉科学会補聴器相談医

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