宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデーうべ・ワイドで掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。

Q.

今年初めて膀胱炎になり治療を受けたのですが、半年後に同じ症状(排尿痛と残尿感)が出ました。膀胱炎は繰り返すのでしょうか。(58歳、女性)

A.

 膀胱炎になると排尿痛、頻尿、尿意切迫感(突然我慢できないほどトイレに行きたくなること)、残尿感、下腹部痛、尿の混濁、血尿などの症状が見られます。膀胱炎は尿路感染症の一種です。膀胱に侵入した最近は、膀胱の粘膜組織内に入り、細胞を破壊する毒素を分泌します。これによって炎症が生じ、膀胱炎が発症するという仕組みです。膀胱炎には「単純性」「複雑性」「間質性」の3種類がありますが、今回は初めての発症とのことで単純性膀胱炎について説明します。
 質問のように閉経後女性の場合は女性ホルモンが低下するため、膣の常在菌である乳酸菌が減少し、直腸内の最近が侵入しやすくなることで罹患する傾向が強いです。また身体的に膣と尿道が近いため男性より発生しやすい環境だといえます。普通は治療によって速やかに治癒します。
 原因となる菌は、グラム陰性桿菌(グラム染色という方法によりピンク色に染まる細胞)である大腸菌が約70%を占めます。そのほか、プロテウス菌、肺炎桿菌、腸球菌などがあります。
 膀胱炎の治療については「ニューキノロン系抗菌薬」を短期間服用することや、「セフェム系抗生剤」を5~7日間服用することが勧められます。これらの薬の効き目は良好です。症状の経過や菌に対する薬の効果を見ながら、抗菌薬の継続や変更を検討します。通常は1週間程度で良くなる病気ですが、症状を繰り返す場合は他の疾患が隠れている可能性もあり、病院受診をお勧めします。

(2019年07月24日 サンデーうべ掲載)

サンポプラ病院院長
南園 宗子先生
サンポプラ病院南園先生

■プロフィル

平成6年 山口大学医学部卒業 日本腎臓学会専門医 日本透析医学会専門医 日本内科学会認定医 日本医師会認定産業医(所属学会:日本腎臓学会、日本透析学会、日本内科学会、日本糖尿病学会)

過去の相談