宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

最近、急に胸が痛くなります。どんな病気が考えられますか?

A.

 胸の痛みが症状として現れる病気は、主に心臓、肺、消化器が関連する病気が多くあります。原因や痛みの特徴が異なるので、胸痛の原因を診断するためには、いくつかのポイントがあります。診断の上で、医師が大切としているポイントをお教え致します。
(1)どのような痛みか(刺すような痛みか、鈍い痛みか、圧迫されるような痛みか、締め付けられるような痛みか)、(2)どこが痛いか(左胸部か、前胸部か、背部か、首や肩に放散するか、局所的か、いつも同じところか)、(3)どのくらい持続するか(一瞬か、数分か、数時間からそれ以上か)、(4)どのような時に痛むか(動いた時か、安静時か、体位を変えた時か、呼吸との関連があるか、食事との関係があるか)、(5)ほかに症状があるか(呼吸困難、発熱、冷汗、吐き気、嘔吐など)です。
 これらのポイントは病院を受診された際に、胸痛の原因を診断する上で、非常に大切です。胸痛を自覚された場合、早めに医療機関を受診することが大切です。その上で、右記のような症状を医師に伝えてみて下さい。

(2019年9月11日 サンデーうべ掲載)

宇部仁心会病院院長
松本 奉先生
宇部仁心会病院松本先生

■プロフィル

大阪医科大学卒業、日本内科学会認定医・日本循環器学会専門医・日本医師会認定産業医
≪所属学会≫日本内科学会・日本循環器学会・日本透析学会・日本静脈経腸栄養学会

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