宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

会社検診を受けたところ、「要精密検査:肝機能障害」とありました。精密検査とはどのような検査をするのですか。また、受診の時に気を付けることはありますか。(53歳男性)

A.

精密検査では、検診より詳しい肝機能検査、肝炎ウイルス検査などを行う血液検査と、肝臓、胆のう、膵臓などにがんや結石などないか調べる腹部超音波(エコー)検査をします。エコー検査は手のひら大のプローブという機器を体に当てて、肝臓などを観察する体に負担の少ない検査です。検査の時は絶食が必要です。まずはこれらの検査をしますが、結果次第ではさらに検査が必要となります。
また、検診結果など受け取った資料一式とお持ちであればお薬手帳をご持参ください。資料の中に会社に提出する書類などが入っていることがあります。問診、特に福薬歴や飲酒歴は大切です。高血圧などの治療薬やサプリメントのような定期的に飲んでる薬や風邪薬のような健診時期だけに飲んでいた薬などが分かると助かるのです。
医療機関を探されるときは、「健診で肝機能障害にて要精密検査の結果を受けたのですが、対応できますか?」と連絡をしてください。
この方は、お母さんのかかりつけである当院で精密検査を受けられ、胆石を診断し、手術ができる病院へ紹介しました。

(2025年12月13日 サンデー宇部・山陽小野田掲載)

やまもとクリニック院長
山本 光太郎先生
やまもとクリニック山本先生

■プロフィル

平成元年に山口大学医学部卒業
山口大学医学部消化器・腫瘍外科(第2外科)助手を経て、平成17年10月「やまもとクリニック」開院

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