宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

手汗の治療について質問です。昔から手汗がひどく、ハンカチが手放せません。特にパソコンのキーボードや手に取った書類が汗で濡れてしまい、それが気になって仕事に集中できずに困っています。飲み薬や塗り薬などでなんとかならないものでしょうか?(30歳代、男性)

A.

最近はさまざまな薬が開発され、特に近年になって保険適応の外用薬が発売されています。
まず多汗症の判断基準としてHDSSというのがあり、主にはそれで基準を満たせば保険適応になります。Hyperhidrosis Diseaseb Severity Scale(HDSS)
⑴発汗は全く気にならず、日常生活に支障がない
⑵発汗は我慢できるが、日常生活に時々支障がある
⑶発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある
⑷発汗は我慢できず、日常生活に常に支障がある
実際にはこの中で3番以上の症状があれば保険適応になることがあります。
まずはかかりつけ医に相談し、外用薬を試してみてください。手汗や脇汗にそれぞれ適した薬があり、割合に効果は高いようです。改善が見られなければ手術適応になることがありますので併せてご相談ください。

(2023年9月23日 サンデー宇部・山陽小野田掲載)

波乗りクリニック院長
小早川 節先生
波乗りクリニック小早川先生

■プロフィル

1998年 山口大学医学部卒業
医学博士
日本専門医機構認定総合診療専門医・指導医
日本プライマリケア連合学会認定医・指導医
同大附属病院総合診療部を経て、2014年5月 在宅療養支援診療所「波乗りクリニック」開設

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