宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

コロナウイルスが全国で流行しています。どうして今年はインフルエンザワクチンの接種を強く勧められるのですか?

A.

 インフルエンザワクチンを接種してもコロナウイルス感染を予防することはできません。そしてインフルエンザウイルスとコロナウイルスは、症状が似ているところがとても悩ましいです。ではなぜインフルエンザワクチンの接種が必要なのでしょうか?それは①ワクチン接種により、インフルエンザにかかりにくくなり、かかっても重症化による入院を防げる可能性が高くなります(特に子供や高齢者、妊婦、慢性疾患のある方)。②インフルエンザの治療を必要とする患者さんが減ることで、コロナウイルスの治療に治療室や薬などの医療資源を集中させることができます。
 インフルエンザワクチンは完璧ではありませんが、医療崩壊させずにこの冬を乗り越えていくためには手洗いうがいを含め、私たち一人一人の努力が必要になってくるのです。

(2020年12月4日 サンデーうべ・ワイド掲載)

生協小野田診療所内科・家庭医療科
在宅医療科
玉野井 徹彦先生
玉野井先生

■プロフィル

家庭医療専門医、山口大学総合診療プログラム総合診療専門研修Ⅰ研修統括責任者、産業医

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