宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

近所の人から電磁波で攻撃を受けています。対処方法はありますか?(50代、男性)

A.

「電磁波で攻撃されている」という体験は、本人にとって非常にリアルで苦しいものです。しかし精神医学的には、このような「外部から自分が狙われている」という確信は、統合失調症などで現れる症状のサインの可能性があります。
統合失調症や妄想性障害など、一部の精神疾患では、被害妄想が現れ、「電磁波で攻撃されている」といった訴えのほか、「近所の人が自分を24時間監視している」「車やバイクが自分を尾行している」などと訴えることがあります。証拠がなく、荒唐無稽な内容であっても、患者さんたちは強い確信を持っており、「もしかしたら違うかも」といった疑いが生じないことが特徴です。自分が病気であるとは全く考えられないため、治療開始が遅れてしまうことが珍しくありません。
この場合の対処方法として、「電磁波を遮断する」ことよりも、まずは精神科、心療内科への相談をお勧めします。適切な治療でその苦しさが和らぐことがあります。一人で抱え込まないようにしてください。

(2026年3月28日 サンデー宇部・山陽小野田掲載)

わたなべクリニック院長
渡邊 俊介先生
わたなべクリニック渡邊先生

■プロフィル

平成19年 山口大学医学部卒業 日本精神神経学会専門医・指導医 日本うつ病学会員 日本児童青年精神医学会員

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