宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

睡眠時無呼吸症候群は放置すると危険ですか?検査や治療にはどんな方法がありますか?

A.

睡眠中に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群は、単なるいびきだけの問題ではありません。呼吸が止まるたびに体は酸素不足となり、高血圧や糖尿病の悪化、心筋梗塞や脳梗塞といった重い病気のリスクが高まります。慢性的な低酸素や睡眠の分断は、認知機能低下との関連も指摘されています。また、日中の強い眠気は、交通事故や仕事中の事故につながることもあり、注意が必要です。
検査は、まず自宅で行える簡易検査から始めます。小型の機器をレンタルし、普段どおり眠ることで負担なく調べることができます。結果をみて治療の検討や重症度判定が必要な場合には、PSG(終夜睡眠ポリグラフ検査)を行います。以前は入院が必要な検査でしたが、現在は自宅で受けられる在宅PSGも可能となり、入院での検査より費用や時間的負担を抑えられます。
治療は、体重管理や生活習慣の見直しに加え、CPAP(シーパップ)療法が中心になります。CPAP療法とは、就寝時にマスクを装着し、空気を送り込むことで気道を広げ、無呼吸を防ぐ治療法です。多くの方で、無呼吸の回数が大きく減少します。
治療を続けることで、日中の眠気やだるさの改善が期待できるほか、血圧の安定や心臓・脳の病気の予防にもつながり、生活の質の向上が期待できます。
「いびきを指摘された」「睡眠中に呼吸が止まっているといわれた」「日中の眠気が強い」など、気になる症状がある方は、早めに医療機関へご相談ください。

(2026年3月6日 サンデーうべ・ワイド掲載)

長沢病院
長澤 仁明先生

■プロフィル

下関西高等学校卒業/福岡大学医学部医学科卒業
[専門]循環器内科
[資格]日本循環器学会専門医/日本内科学会認定内科医

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