宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

病名が人を傷つけることはありますか?

A.

はい、あります。ただし問題は病名そのものより、「どう受け取られ、どう使われるか」にあります。
病名は、診断や治療、医療者同士の情報共有に欠かせない大切なものです。しかし、病名が「レッテル」のように受け取られると、本人の心を傷つけてしまうことがあります。
たとえば、「この病気は自己管理ができていない証拠」「この病名がついたらもう治らない」といった誤解があると、本人が自分を責めたり、周囲から偏った見方をされたりすることがあります。その結果、受診や治療をためらい、健康を守る行動から遠ざかってしまう場合もあります。
近年の医療では、病名を一方的に伝えるのではなく、「今の体の状態」や「治療の目的」「改善の可能性」を丁寧に説明し、病名は理解を助けるための情報として共有する姿勢が重視されています。
病名はその人自身を表すものではなく、体の状態を示す一つの情報にすぎません。正しい知識と思いやりのある言葉があれば、病名は人を傷つけるものではなく、回復への第一歩となります。

(2026年1月24日 サンデー宇部・山陽小野田掲載)

有好内科クリニック院長
有好 浩一先生
有好内科クリニック有好院長

■プロフィル

平成6年 山口大学医学部卒業 医学博士 山口大学附属病院病棟院長、併任講師を経て、平成25年有好内科クリニックを開院
日本血液学会専門医・指導医

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