宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

健診でタンパク尿と腎機能の低下を指摘され、再検・精査を指示されました。自覚症状は何も無いのですが、なぜでしょうか?(55歳、男性)

A.

腎臓は体の代謝でできた老廃物を血液から濾過して体の浄化・安定を司る大切な臓器です。タンパク尿は腎臓に障害があると出てきます。3ヶ月以上続くと「慢性腎臓病:CKD」と呼ばれます。自覚症状は無いまま進行して末期になるまで分かりません。低下した腎機能は良くなることは無く、低下が進むほど進行は早くなります。腎臓自体の病気の他に高血圧、脂質代謝異常、糖尿病、高尿酸血症、肥満、などの生活習慣病や喫煙、過量の飲酒、薬剤(例:鎮痛剤)、サプリメント(例:紅麴)などでも腎臓は障害され年齢につれて機能は低下します。注意すべきは腎機能が低下すると心臓や脳の血管障害(心筋梗塞・脳卒中など)の危険が高まり悪循環となります。直接腎臓を良くする薬はありませんが、今以上に悪化せぬように原因・要因を調べて改善すべきは治療し、適度な運動や水分摂取、食事をはじめ生活習慣・環境を整え、腎臓の負担を軽減する治療や管理が必要です。現状以上の腎機能低下と余病を避けるため精査・受診をお勧めします。

(2026年1月10日 サンデー宇部・山陽小野田掲載)

いそやま泌尿器科クリニック院長
磯山 理一郎先生
いそやま泌尿器科クリニック 磯山先生

■プロフィル

昭和56年:熊本大学医学部卒業 山口大学医学部講師(泌尿器科)
平成2~12年:宇部(旧興産)中央病院(泌尿器科部長)
医学博士 日本泌尿器科学会専門医 日本透析医学会元専門医

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