宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

仮面高血圧と言われたのですが(56歳男性)

A.

仮面高血圧では、病院では正常でも、家庭や職場など日常生活では血圧が高い状態です。症状としてたまに頭痛・めまい・動悸が出る人もいますが、見た目は普通に見えるため気づきにくいのが特徴です。また心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。
仮面高血圧には、いくつかのタイプがあります。①睡眠不足・寒さ・ストレス、生活リズムの乱れなどが原因で、起床時に高い早朝高血圧②夜間高血圧では睡眠中に下がらず、高いいびきや睡眠時無呼吸症候群の人に多く、睡眠の質の問題が関係することもあり、飲酒や塩分過多も影響します。③昼間高血圧は仕事中や移動中に上がり、職場の緊張やストレス、カフェイン、喫煙などが関与しやすいとされています。④持続型は朝も夜も高く、塩分過多、体重増加、運動不足、飲酒などが重なることがあります。仮面高血圧がすこしでも疑われたら、胸部レントゲン検査、血液検査、心電図、24時間血圧、血管伸展検査、頸動脈エコーなどを参考に動脈硬化をチェックしてから治療を開始します。
まず治療の中心は生活習慣の改善です。食事は減塩を軸に、汁物・漬物・加工食品や外食の頻度を見直します。野菜や果物、魚・大豆などを増やし、揚げ物や菓子を控えて体重管理につなげます(腎機能が低い人はカリウム接種要注意です)。飲酒は控えめにし、休肝日も意識します。運動は速歩などの有酸素運動を週の多くの日に、可能なら軽い筋トレを週2~3回。短時間でも分割でも続けることが大切です。加えて睡眠を整え、ストレスをためない工夫、禁煙も重要です。これらでも改善しないときは降圧剤の投与も検討します。まず朝1時間以内の測定および就寝前の測定を含めて日に2~3回血圧測定と血圧手帳やアプリをつけてみてください。

(2026年1月9日 サンデーうべ・ワイド掲載)

吉中内科医院院長
吉中 博志先生
吉中内科医院 吉中院長

■プロフィル

金沢大学医学部卒業。山口県立中央病院、山大内科系大学院、宇部興産中央病院などを経て昭和60年に開業。日本臨床内科学会専門医。

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