宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

会社健診を受けたところ、胃がんリスク層別化検査の結果が「要受診」とありました。どうしたらいいでしょうか。 (35歳、男性)

A.

健診結果通知書に、「萎縮の進んだ弱った胃粘膜と考えられます。胃がんになりやすいタイプと考えられます。定期的な内視鏡検査をお勧めします。ピロリ菌の除菌治療をお勧めします。」と、書かれています。この検査では胃がんは見つかりません。年齢的には胃がんの可能性は低いですが、まず上部消化管内視鏡検査、いわゆる胃カメラ検査を受けてください。今すでに胃がんがあるかもしれないし、今なくても将来できる可能性が高いということですので、定期的に胃カメラ検査を受けましょう。
 また、ピロリ菌がいない方に比べて、いる方は胃がんの発生率が格段に上がります。ピロリ菌がいますので、ピロリ菌の治療(除菌治療といいます)をしましょう。胃カメラ検査をして、胃がんのないこと、ピロリ菌感染に伴う慢性胃炎であることを確認すれば、保険で除菌治療が行えます。なお、除菌治療が成功しても、胃カメラ検査は定期的にされることをお勧めします。
 まず胃カメラ検査を受けてください。

(2024年8月24日 サンデー宇部・山陽小野田掲載)

やまもとクリニック院長
山本 光太郎先生
やまもとクリニック山本先生

■プロフィル

平成元年に山口大学医学部卒業
山口大学医学部消化器・腫瘍外科(第2外科)助手を経て、平成17年10月「やまもとクリニック」開院

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