宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

RSウイルスワクチンが使用できるようですが、大人も接種の必要があるのですか?

A.

RSウイルス(Respiratory Syncytial Virus)は、特に乳幼児や高齢者、免疫力の低下した人々において重篤な呼吸器感染症を引き起こすことが知られています。
最近、RSウイルスのワクチンが開発され、特定の年齢層やリスクの高いグループに対して接種が推奨されています。乳幼児向けのワクチンは既に広く認知されていますが、大人に対しても新しいワクチンが登場しました。ただし、一般成人全員がR Sウイルスワクチンを受ける必要があるかどうかに関しては、現時点で明確ではありません。高齢者や慢性呼吸器疾患を持つ人、免疫機能に障害がある人はRSウイルス感染による重症化リスクが高いため、ワクチン接種が特に重要視されています。
今後ワクチンの効果や副作用についても新しい情報が出てくると思われます。最新の情報を確認し、自身の健康状態に応じて、最適な選択をされることが大切です。

(2024年7月13日 サンデー宇部・山陽小野田掲載)

有好内科クリニック院長
有好 浩一先生
有好内科クリニック有好院長

■プロフィル

平成6年 山口大学医学部卒業 医学博士 山口大学附属病院病棟院長、併任講師を経て、平成25年有好内科クリニックを開院
日本血液学会専門医・指導医

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