宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

糖尿病で通院中です。きちんと定期通院して検査も受けています。薬も欠かさず服用しているのですが、常に通院日には数日分の薬が余っています。最近は大きな処方の変更はありません。そのまま次の薬を処方してもらっても良いものでしょうか?それとも毎回こまめに残りの薬を調整してもらった方が良いのでしょうか?(60歳代、女性)

A.

 詳細はわかりませんが、定期通院して検査も受けているとのことで、糖尿病としての病状は安定しているのではないかと思います。そうだとすれば保険のために薬は数日分予備を持っておいた方が良いです。
 何らかのことで急に受診出来なくなったり、それこそ災害が起こったりしたときに助かります。
 最近言われている南海トラフ大地震など、広域災害が起こると、仮に山口県があまり被害を受けなくても物流が滞ることも考えられます。
 食料に関しては普段食べているものがなくなれば別のもので良いのですが、薬に関してはそうはいきません。自分の病状にあったお薬を数日分ストックしておいた方が良いと思います。ただ、薬が古くなるのはダメですから、「ローリングストック」という考え方で、処方日付が古いものから服用し、常に新しいものが手元に残るようにしてください。

(2023年6月10日 サンデー宇部・山陽小野田掲載)

波乗りクリニック院長
小早川 節先生
波乗りクリニック小早川先生

■プロフィル

1998年 山口大学医学部卒業
医学博士
日本専門医機構認定総合診療専門医・指導医
日本プライマリケア連合学会認定医・指導医
同大附属病院総合診療部を経て、2014年5月 在宅療養支援診療所「波乗りクリニック」開設

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