宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

糖尿病の治療を中断しています。新型コロナウイルス感染が怖くて病院を受診できません。

A.

 非常時として、各医療機関は積極的な換気や接触機会の低減等、感染対策に努めています。マスク非装着で会話をするほどのリスクはありませんので、必要な医療を受けるようにしましょう。
 糖尿病は新型コロナウイルス感染症において重症化のリスクが高いとされています。その理由は定かとなっていませんが、重症化が懸念される状態として免疫力の低下の他に、高齢であること、心肺疾患、動脈硬化性疾患、生活習慣病等の合併が知られており、血管年齢の悪化要因には注意が必要です。
 このコロナウイルスが消滅しない限り、個々人においては一度感染して回復するか、ワクチン接種を済ませるかまでは安心できません。広域・多数に及ぶ災害等においては大きな自助を必要とします。いたずらに重症化のリスクを放置しないようにしましょう。

(2020年12月26日 サンデー宇部・山陽小野田掲載)

有好内科クリニック院長
有好 浩一先生
有好内科クリニック有好院長

■プロフィル

平成6年 山口大学医学部卒業 医学博士 山口大学附属病院病棟院長、併任講師を経て、平成25年有好内科クリニックを開院
日本血液学会専門医・指導医

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