宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

40歳の男性です。仕事で県外へ行く事も多いです。又、インフルエンザワクチンを接種する機会を逸してしまいました。今年の冬は新型コロナとインフルエンザの同時流行が懸念されています。これからの季節が非常に心配です。

A.

 今年の冬は新型コロナと季節性インフルエンザの同時流行が懸念されているのは事実です。そのため、今年は10月に入ってから間もなく、高齢者や小児を中心にインフルエンザワクチンの接種を受けた人が多かったです。そのため、若い世代の方々にまで行き渡らなかった可能性は高いでしょう。要因は定かではありませんが、日本人は欧米に比べると新型コロナに感染しにくく、又死亡率は低いです。しかし、ウイルスは変異するものなので、これからも同様の傾向が続くとは限らないので油断は出来ません。新型コロナへの感染対策がインフルエンザの予防にも繋がるのは間違いありません。事実、今シーズンは南半球でインフルエンザはほとんど流行しませんでした。ワクチンを接種できなかった事で不安はあるかもしれませんが、マスク着用、3密回避、手洗いや手指消毒などを徹底する事で感染リスクはかなり抑える事が出来ます。寒い時期でも換気を怠らない事や、室内を加湿する事もたいせつです。ウィズコロナの時代は数年続くとも言われています。今後も根気強く感染対策を続ける事が大切です。

(2020年12月12日 サンデー宇部・山陽小野田掲載)

金沢守クリニック院長
金沢 守先生
金沢守クリニック金沢先生

■プロフィル

平成2年:山口大学医学部卒業
山口大学医学部附属病院、宇部記念病院、阿知須同仁病院などを経て平成23年9月7日「金沢守クリニック」を開業

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