宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

冬になるとインフルエンザや風邪が流行しますが、新型コロナと症状はどう違うのでしょうか?(57歳、男性)

A.

 インフルエンザ、風邪とコロナの症状はよく似ているため、症状の違いを説明するのは難しいです。発熱、咳、のど痛、頭痛、だるさなどは共通してみられます。インフルエンザでは38℃以上の高熱がよく出ますが、風邪やコロナでは37℃台のこともあります。インフルエンザでは関節痛、筋肉痛が強いのですが、風邪ではあまりみられません。また、インフルエンザでは、特に小児で下痢をよく見かけます。風邪では鼻水、くしゃみがとても出やすいですが、コロナではあまり頻度は高くないです。コロナでは味覚障害、嗅覚障害を認めるといいますが、高熱が出ればインフルエンザや風邪でも同様の症状を訴えられる方がいます。
 ですから、コロナに対する有効なワクチンや治療薬が開発されていないこの冬はより一層感染症にかからないように注意して下さい。やるべきことはこれまで通り、三密(密閉、密集、密接)は避け、外出時にマスクをつけ、帰宅したらうがい・手洗いをして、環境衛生に気をつけ、栄養と休養を十分に取り、健康管理に気をつけましょう。

(2020年10月24日 サンデー宇部・山陽小野田掲載)

やまもとクリニック院長
山本 光太郎先生
やまもとクリニック山本先生

■プロフィル

平成元年 山口大学医学部卒業
山口大学医学部消化器・腫瘍外科(旧第2外科)助手を経て、平成17年10月「やまもとクリニック」開院
日本医師会認定産業医

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