宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

新型コロナの関係でこれまで働いていた職場が倒産してしまい生活に困っています。元々糖尿病と高血圧の治療を続けていましたが医療費が大変で3ヶ月程治療を受けていませんがだいぶ痩せてきてしまい辛いです。何とかなりませんか。(52歳男性)

A.

 日々の生活の大変さの中病気も悪化しておられそうで、恐らくは精神的にもお辛いことと察します。
 新型コロナ感染でこの宇部小野田でも、多数の事業所、店舗が縮小・閉鎖に追われ経済的に追い詰められた方々が多数出ておられます。「衣食住」の生活の基本さえも厳しい中、背に腹は代えられずご自身の病気を後回しにしておられるのではないでしょうか。
 新型コロナ関連の様々な支援事業があるのですが、医療や介護に関しての支援については国民健康保険料の減免制度など極わずかしかありません。その中で社会福祉法に定められた『無料低額診療事業』と言う事業があり(下記の山口県のホームページ参照)、「医療が必要であるにもかかわらず経済的な理由で医療費の支払いが困難な方に対して医療費の減免や免除を行う公的な制度」です。
 当院でもその事業を行っておりますが、この春以降にコロナ関連の相談者が急増し皆様引き続き当院や他院との連携で診療を継続でき体調を取り戻してきております。
 あなたも是非当院を含めたこの事業を行う医療機関へご相談していただき体調を是非取り戻していかれることを願います。
参考)山口県公式ホームページ

(2020年10月2日 サンデーうべ掲載)

生協小野田診療所 所長
内科・家庭医療科・在宅療養科
廣田 勝弘先生
生協小野田診療所廣田先生

■プロフィル

日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指定指導医
山口大学医学部 臨床講師

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