宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

舌の表面が白くなっていますが病気ですか?(78歳、女性)

A.

 舌の表面に亀裂が入りところどころ白くなる所見を示す皺(しわ)状舌や、ただ単に舌の表面に舌苔(ぜったい)が付着しているだけの場合もあります。これらは自覚症状もなく問題ない病変ですが、口腔カンジダ症や白板症のように注意しないといけない病変もあります。前者は糖尿病、加齢、膠原病、悪性腫瘍、薬剤など免疫力が低下した人でみられる状態で、改善しにくい場合は特別な基礎疾患が隠れていることもあり注意が必要です。白板症はカンジダ症より剥がせにくい白色病変であり、義歯や頬咬症(頻回に頬粘膜を誤って咬んでしまう状態)やたばこを始めニコチンなどの外的刺激によることが多く、長期間持続することにより癌化する事もあり注意が必要です。病変が続き改善しない場合は耳鼻咽喉科を受診し、相談してみてください。

(2016年10月1日 サンデーワイド掲載)

田原耳鼻咽喉科医院
田原 哲也先生
田原耳鼻咽喉科医院田原先生

■プロフィル

平成元年/山口大学医学部医学科卒業、平成6年/山口大学大学院医学研究科修了、医学博士/日本耳鼻咽喉科学会認定専門医/日本耳鼻咽喉科学会補聴器相談医

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