宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

骨髄バンクについて教えてください。ドナーは何をするのでしょうか?

A.

 骨髄バンクは、病気を治すために骨髄移植を必要とする方へ善意のある提供者(ドナー)の骨髄を受け渡す仲介組織です。ドナーとなるためには骨髄バンクに登録する必要があり、その際に移植の適合情報であるHLA(白血球の型)を血液検査で調べます。50万人以上いるドナー登録者の中から提供の候補者として選ばれると、健康状態確認のための血液検査と骨髄提供にあたっての詳細な説明があります。後日、ご自身とご家族が揃って骨髄提供に同意されれば、移植予定日の最終調整へと進みます。骨髄提供時の貧血進行に備えて事前に自己血の保存を行い、前日から入院し、当日は手術室で全身麻酔下に1~2時間かけて骨盤から骨髄を1リットル前後採取します。体調に問題ないことを確認し翌々日には退院です。
 宇部市は骨髄移植ドナーに対して支援事業を行っている県内唯一の自治体です。バンク登録の問い合わせは宇部健康福祉センター(旧保健所)が受け付けています。

(2019年6月13日 サンデーうべ掲載)

有好内科クリニック院長
有好 浩一先生
有好内科クリニック有好院長

■プロフィル

平成6年 山口大学医学部卒業 医学博士 山口大学附属病院病棟院長、併任講師を経て、平成25年有好内科クリニックを開院
日本血液学会専門医・指導医

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