宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

世界糖尿病デーは何かの記念日でしょうか?

A.

 11月14日は世界糖尿病デーです。1921年、宇部市が市政となったこの年にインスリンが発見されました。発見者の誕生日が11月14日であり、「糖尿病の世界的な脅威に目を向ける日」として2006年に国連全加盟国一致で採決されました。日本ではおよそ2000万人が糖尿病とその予備軍であると推定され、また世界ではおよそ4億6000万人が糖尿病であると言われています。そのうちの約500万人が毎年合併症で死亡し、その結果糖尿病関連における世界の医療費は年間80兆円以上とのことです。いまだに約半数は適切な診断を受けておらず、日本でも糖尿病の多くの方が放置されており、合併症の発症リスクを高める要因となっています。
 インスリンの発見により、100年の時を経て、糖尿病の治療は飛躍的に進歩し、多くの患者さんを助けています。一昔前、糖尿病は10年寿命を短くすると言われていましたが、そう遠くない先「糖尿病治療を受けている人は寿命が長い」と言われる日が来るかもしれません。

(2021年11月13日 サンデー宇部・山陽小野田掲載)

有好内科クリニック院長
有好 浩一先生
有好内科クリニック有好院長

■プロフィル

平成6年 山口大学医学部卒業 医学博士 山口大学附属病院病棟院長、併任講師を経て、平成25年有好内科クリニックを開院
日本血液学会専門医・指導医

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