宇部市・山陽小野田市・山口市の「このまち医療ガイド」

医療相談Q&A こんな症状には
どうすればいい?

先生に教えて欲しい様々な質問に、わたしたちの街のドクターが答えます!
サンデー各紙で掲載中の「医療相談Q&A」「先生おしえて!!」の記事を掲載しています。
※このコーナーは、よくある病気や症状について専門医の立場から解説していただくもので、読者からの相談を受けて回答するものではありません。

Q.

70歳の男性です。テレビのニュースでは4月からコロナのワクチン接種が始まると報じられています。私のところにも受診券は届いていますが、まだ接種できる見込みがはっきりしないのが気掛かりです。又、副反応が出るのではと気になっています。

A.

 世界の先進諸国の中で日本はコロナワクチンの接種が遅れているのは事実です。しかし、5月以降には希望すれば、接種できる方の数も増えると思いますので、焦らずにお待ちになって下さい。ワクチンは感染症に対する免疫をつけたり、強めるために接種します。個人の発症や重症化を予防するだけでなく、多くの人が接種する事で社会全体の流行を防ぐ事が期待されます。コロナワクチンでも熱や咳などの症状が出ること(発症)や重症化を防ぐ効果が認められています。主な副反応は腫れや痛みです。頭痛、疲労、発熱などを認める方もいます。2回目の接種のほうが接種部位の痛みや腫れ、発熱等の副反応が強くなる傾向にあります。副反応のほとんどは2ー3日によくなります。症状が出て辛い場合は、解熱鎮痛剤を使用することが出来ます。但し、ワクチンを受けた後、2日以上熱が続く場合や、症状が思い場合、熱以外に咳や味覚・嗅覚異常、息切れ等の症状がみられる場合には、受診や相談を検討して下さい。

(2021年4月24日 サンデー宇部・山陽小野田掲載)

金沢守クリニック院長
金沢 守先生
金沢守クリニック金沢先生

■プロフィル

平成2年:山口大学医学部卒業
山口大学医学部附属病院、宇部記念病院、阿知須同仁病院などを経て平成23年9月7日「金沢守クリニック」を開業

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